虚偽中リスク陰謀論確実性:高
NASAの地球写真はすべてCGだった。宇宙飛行士が口を揃えて嘘をつく本当の理由とは
公開: 2026.04.22更新: 2026.05.07
検証する主張
地球は実際には平面(フラットアース)であり、球体説はNASAや政府が長年にわたって隠蔽してきた嘘である
地球は球体ではなく平らな円盤であり、南極は外周を囲む氷の壁である。NASAや政府、科学者、航空・衛星産業はこの事実を隠している。
判定
虚偽確実性:高
サマリー
地球は完全な球ではなく赤道方向にわずかにふくらんだ回転楕円体に近く、測地・衛星観測・航法・天文学の多数の独立した証拠と整合する。平面説は観測の一部を切り出し、世界規模の隠蔽を仮定して説明するため、科学教育や制度不信への影響が大きい。
解説
地球の球形は古代ギリシャ時代(紀元前240年ごろエラトステネスが地球周囲長を計算)から科学的に確認されており、現代の測量・GPS・衛星軌道・月食時の地球影・遠洋航法・南北半球の星空の違いなど複数の独立した観測方法が一貫して球形を支持する。NASAの地球ファクトシートでは赤道半径6378.137km・極半径6356.752kmの回転楕円体と正確に記述されており、GPSシステムはこの形状モデル(WGS84楕円体)に基づき機能している。フラットアース説が主張する「水平線は常に目の高さにある」という現象は、観察点の高度が地球規模では無視できるほど小さいためであり、高高度(富士山頂・飛行機等)からは曲率が確認できる。南半球に住む数十億人が異なる夜空の星を観測する事実、南極条約を締結した53か国が共謀して「端」を隠す現実的動機、衛星が地球を周回する物理(ケプラー軌道力学)など、フラットアースモデルでは説明不能な事象が無数に存在する。
検証方法・過程
- •主張を「地球は平面で、球体説は隠蔽されている」として定義し、説明文に含まれる具体的な条件・対象・効果を確認した。
- •公的機関資料と査読論文・レビューを優先して参照し、主張を支える根拠の有無と強さを確認した。
- •初出・流布状況と参照元を確認し、科学的根拠と拡散文脈を分けて評価した。
- •出典、解説、よく使われる論法を照合し、判定を「偽」とした理由に矛盾がないか確認した。
拡散する理由
- •日常感覚では地表が平らに見えるため、直感と結びつきやすい
- •NASA、政府、科学者への不信をまとめる象徴的な物語として機能する
- •『自分で調べた』という探索体験が、共同体への参加感と自己効力感を与える
- •動画や図解で単純な反論に見える素材が作りやすく、SNSで拡散されやすい
初出・流布状況
- 初出・起点
- 近代の地球平面運動は、Samuel Birley Rowbothamが1849年に小冊子『Zetetic Astronomy』を出し、1865年以降『Earth Not a Globe』として拡張した流れが初期の起点とされる。
- 流布時期
- 19世紀後半からZetetic SocietyやUniversal Zetetic Society周辺で流布し、1956年のInternational Flat Earth Society設立で再組織化された。2014年以降はYouTubeの動画・推薦経路、2017〜2018年の国際会議報道、SNS投稿を通じて再流行した。
- 流行範囲
- 英語圏を中心に、宗教的文字通り解釈、反科学・反政府、宇宙開発不信、QAnon周辺などのコミュニティで国際的に広がり、日本語圏にも翻訳・切り抜き動画やSNS投稿として流入した。
- 補足
- 古代から全員が地球平面を信じていたという説明は不正確で、古代ギリシャ以降の球体地球観や近代測地学の蓄積とは区別する必要がある。現代の平面説は、形状の主張だけでなく『球体説を世界的に隠蔽している』という陰謀論的枠組みと結びつくことが多い。
流布させた主体
- •Flat Earth Society系の団体・フォーラム
- •YouTube上の地球平面説チャンネルやインフルエンサー
- •反NASA・反宇宙開発系の陰謀論コミュニティ
- •宗教的文字通り解釈を掲げる一部の発信者
受益しうる主体
- •地球平面説コンテンツで広告収益・投げ銭・購読料を得る発信者
- •会議、グッズ、書籍、オンラインコミュニティで集客する運営者
- •科学・政府不信を他の陰謀論へ誘導する代替メディア
関連画像
よく使われる論法・誤謬
出典
政府機関
政府機関
政府機関
論文
論文
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